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  • 2023/03/03
  • 住宅ローン

住宅ローンが通らない場合は諦める?対処法を解説!



 住宅ローンが通らない場合、そのままマイホームを諦めるしかないのでしょうか?事前審査の段階で通らない人や住宅ローンが通るか不安な人も多いと思います。

再審査をあきらめる人もいるでしょう。しかし、住宅ローンが通らないのには何か理由があります。通らない理由にも様々ありますが、その理由によっては諦めるのは早いです。

住宅ローンが通らない理由を知り、その対処法がわかれば、審査に通りやすくなりますし、融資を受けられるかもしれません。

 そこで本記事では、住宅ローンの審査が通らない理由についてと、その対処法について詳しく解説していきます。




住宅ローンの審査が通らない理由は?

 住宅ローンの審査が通らない理由にも様々なものが考えられます。借りる人によって審査が通らない理由が異なるので、自分に当てはまりそうなものを考えてください。

 まずは住宅ローンが通らない理由として考えられることを3つ見ていきましょう。

●収入が不足している

 1つ目は収入が不足している場合です。住宅ローンを受けるためには、安定した収入があると有利です。

融資をする側から考えてみると、収入が安定している人の方が、しっかりと返済してくれる感じがしますよね?特に住宅ローンは20年や30年以上ローンの返済が続いていきます。

その間に安定した返済が継続するかは、融資をする側としては重視したいところです。そのため、返済能力があるかの判断基準として、収入が多いか否かをチェックしています。

収入が少ないと、月々の返済が出来なくなってしまう可能性が出てくるからです。お金を貸す側としては返済が滞ってしまうことが一番のリスクなので当然ですよね。借りる額と比べて収入が低いと捉えられると、審査が通りにくくなってしまいます。



●勤続年数が短い

 勤続年数が短い場合も住宅ローンの審査が通らない理由として考えられます。勤続年数が短いということは、仕事をすぐに辞めてしまうことが考えられるからです。

前述したように、融資をする側としては、返済が滞ってしまったり返済が出来なくなってしまったりすることが一番のリスクです。そのため、安定した返済ができるのか、について審査をしています。

ローンの申し込みの際に収入が多く、安定した返済が見込めたとしても、長い返済期間の間に仕事を辞められてしまうと、収入が減ってしまったり、収入がなくなってしまったりすることが考えられるので、安定して返済してもらう目途が立ちません。勤続年数が長いということは、それだけ安定して仕事をしていく見通しが立つので、ローンも貸しやすくなります。



●個人信用情報に問題がある

 過去に返済遅延を起こしていることも審査が通らない理由として挙げられます。収入が多く、勤続年数が長い人だったとしても、返済に対してルーズな人には融資したくないですよね?そこで融資をする際に、カードローンや自動車ローンなど、借入をした際に返済の遅延がないかを確認する個人信用情報があります。

返済が1日でも遅れてしまうと返済遅延として個人信用情報に残ってしまうのです。住宅ローンの申請とは別会社のローンだったとしても個人信用情報は確認できるので、融資をする側は返済に対してルーズな人か否かを個人信用情報でも判断します。

個人信用情報に問題がある場合は審査結果に影響が出るので、個人信用情報に傷がつかないように注意が必要です。

住宅ローンが通らなかった時に確認しておきたいこと

 住宅ローンが通らなかった時には直ぐに諦めるのではなく、なぜ審査が通らなかったのか確認していたほうが良い点もあります。

 ここでは、住宅ローンが通らなかった時に確認しておきたいことについて解説します。

●申請書類に問題がなかった確認する

 まずは、申請書類に問題や不備がなかったのか確認しましょう。申請した内容に不備があったことが原因で審査に通らないこともあります。

例えば、住所や年収の欄に記載ミスがあった場合です。住所や年収は融資の際にミスが許されません。特に年収は返済において重要なので、不備があって低い年収を記載すると、前述のように返済能力がないと判断されることもあります。

 また、反対に年収を多く記載した場合は虚偽申告として審査が通らない原因になります。年収は口頭だけでなく、源泉徴収票や所得証明などの書類を提出し、真偽を確かめるので虚偽申告は直ぐにわかってしまいます。

記載ミスで多く年収を書いてしまった場合は仕方がありませんが、あえて虚偽の申告をしたとわかると、その時点で審査が通ることはありません。住宅ローンを受けたいがために虚偽の申請をしたとしてもわかるので、嘘偽りなく申請書類に記載しましょう。

●金融機関の審査項目について確認する

 住宅ローンの審査項目で重視している点は金融機関によって異なります。基本的に金融機関は、融資を受ける側に信用があるかを確認するために借入審査をします。

返済能力はあるのか、長期間の返済が安定しているのか、返済がルーズではないのか、という点ですね。どの金融機関もこれらのことを審査するために審査項目を設けているのですが、金融機関によって重視している点が異なるので、審査で落ちてしまったとしても他の金融機関ではローンを受けられることもあります。

例えば、年収を重視する金融機関もあれば、勤続年数を重視する金融機関もあるからです。しかし、担当者に審査落ちの原因を尋ねても教えてくれません。金融機関は、住宅ローンが通らなかった理由を教えてはいけないことになっているからです。

そのため申し込みの際に、事前にどのような審査項目を重視しているかを確認することをおすすめします。申し込み段階であれば、どの項目が大事かを答えてくれる担当者もいるからです。

●他の金融機関に申請してみるのも良い

 住宅ローンが通らなかった場合に、他の金融機関に借入の申し込みをすることも良いかもしれません。書類の不備や年収などの審査項目について自信があれば、他の金融機関に改めて申請してみるとローンを受けられる場合もあります。

前述のように、金融機関によって審査項目で重視している点が異なるからです。また、審査基準を低く設定している金融機関もあるので、相談した金融機関で住宅ローンが通らなかったとしても諦めるのは早いです。複数の金融機関に申請してみるのも検討してください。

 他の金融機関に再度借り入れの申し込みをする場合は、個人信用情報に問題がないかも確認しておくと良いでしょう。個人信用情報はどの金融機関でも借り入れの申し込みの際に確認します。そのため、書類に不備がなかったとしても、個人信用情報に問題があれば、審査に落ちてしまうこともあるので、事前に確認しましょう。

住宅ローンの審査に通らない場合の対処法

 住宅ローンの審査に通らなかった理由がわかれば、その対処法もわかります。特に収入が低いことや借入希望額が多いことで悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

 ここでは、これらの理由で審査が通らないことを不安に感じている人のために、対処法を解説します。

●頭金を通常よりも多めに用意する

 住宅ローンは頭金を入れることで借入金額を減らせます。借入金額を減らすことが出来れば、借り入れ期間を減らしたり、借り入れ返済額を減らしたりすることが可能です。

借り入れ期間を減らすということは、融資をする金融機関も返済してもらう期間が減るので、審査に通りやすくなります。また、借り入れ返済額を減らすことも、無理のない返済額に近づくので、返済の安定につながります。そのため、住宅ローンの審査に通りやすくなります。

 それだけでなく、自己資金を多く用意できることは、その人に返済能力があるという証明にもなるので、信用が高まります。返済できる信用が高いことも、審査が通りやすくなるので、頭金を多く入れることは有効な対策です。

●配偶者と収入を合わせて申請する

 既婚している人は、配偶者の収入を合算して申請することで審査が通りやすくなります。住宅ローンの申請では、収入を記載する際に配偶者の収入も合算することができます。

既婚者の場合は夫婦で返済にしていくので、夫婦の収入を合算するのは当然とも言えますね。収入が低い人でも配偶者の収入を合算することで、月々の返済額が大きくても返済できることをアピールできます。また、既婚している人は、配偶者の収入を合算することで、借入希望額が高い住宅ローンの申請も通りやすくなります。

 配偶者が連帯保証人として申告することで、返済の意思を強くすることも可能です。連帯保証人は、契約者のローンが滞った場合に契約者と同様に返済する義務があるので、非常に厳しい立場にあります。担保の一種と言えますね。そのため、返済の意志を強くでき、信用が高くなります。

●申し込む借入金額を減らす

 申し込む借入金額を減らすことも検討しましょう。住宅ローンは借り入れ金額が高いと、当然ですが審査は厳しくなります。

金融機関としても融資の金額が高いことは、それだけ返済されないリスクがあるからです。

そのため、申し込む借入金額を無理のない返済額に収まるように変更すれば、審査を通過する可能性が高くなります。収入に見合った金額を申請することが大切です。借入希望額を無理した金額で申請せずに、自分に合わせた金額に変更してみましょう。

●購入する物件を見直す

 購入する物件を見直すことも審査を通りやすくするために有効な対処法です。物件が高い場合は、自分の収入と物件の価値が合っているかを確認しましょう。

収入と比べて物件価格が高いと判断されると、金融機関としては融資をするのにリスクだと感じるので、住宅ローンが通りにくくなります。そのため、物件が高い場合は住宅ローンの審査が通る程度の物件にすることも検討してみてください。

 事前に不動産会社に相談して、どの程度の物件なら購入できるか話し合っておくこともおすすめです。不動産会社も物件を買ってほしいので、相談に乗ってくれますし、収入に合わせた物件を紹介してくれます。

●太陽光発電の収入も合わせて申請する

 収入が低く、配偶者の収入を合算しても不安という人もいると思います。

そのような場合は、太陽光発電の売電収入を活用する方法もあります。太陽光発電の売電収入も住宅ローンの審査に活用できるので、審査額を増やせる可能性があるからです。

太陽光発電の売電収入は長く運用しているほど、信用が高くなります。長期的に売電収入があれば、金融機関としても安定収入として見ることができるので、住宅ローンの審査に有利に働くことが期待できます。

住宅ローンの審査に通りやすくするためには?

 住宅ローンが通らなかった場合やローンの審査に不安を感じている場合に気になるのが、どのようにすれば住宅ローンの審査に通りやすいか、ということだと思います。

 そこで、住宅ローンの審査に通りやすくなるためのポイントを紹介します。

●他社借入がある場合は完済しておく

 相談した金融機関以外で借り入れがある場合は、完済しておくことをおすすめします。他社からの借入額が多いと、それだけ返済の負担が重くなるので、審査が通らないこともあるからです。

金融機関は、他社に借り入れがあるかを確認することができるので、申し込み時点の他者の借り入れがどの程度あるかを把握し、そのことも考慮して審査します。

そのため、借入希望額が妥当だったとしても、申し込み時点で他社に借り入れがあると、その返済額と借入希望額の返済額を年収と比べて審査するので、審査が通らなくなってしまう可能性があるのです。

この場合は、完済できるのであれば完済し、完済が難しいのであれば少額でも繰上げて返済することで返済の残額を減らしておくことがポイントです。借り換えをして月々の返済額を減らすことも良いでしょう。完済していなかったとしても借り入れが少額であれば、問題ないと判断されることもあります。

 また、相談した金融機関以外の借り入れというのは、自動車ローンやカードローンも含まれます。家電製品やスマートフォンの機種代金を分割払いすることも広い意味では借り入れです。ローンだと認識していないものも、審査で含まれることもあるので、まずは自分に借り入れがあるのかを確認してみましょう。

●追加で証明できる書類を提示する

 捕捉する必要がある審査項目については、追加で証明できる書類を提示できるようにしておくと、審査が通りやすくなります。

例えば、勤続年数が少ない場合は職務経歴書を用意したり、他社の借り入れがある場合は返済計画表を用意したりすることです。事前に必要書類や捕捉のための証明書類を用意していることは、信頼できる人物だとアピールすることにつながります。

金融機関としては、ローンの返済が安定していて、長期的な返済を信頼できる人を審査に通すので、信頼できる人物だと証明できれば審査に通るケースもあるからです。

●窓口がある金融機関で相談する

 ネットの申請ではなく、窓口がある金融機関に相談することもローンを通りやすくするコツです。ネットの申請は、窓口まで行かなくても完結するので良い部分はメリットですが、融通がきかないというデメリットもあります。また、ネットに入力した数字や文章のみで対応してしまう場合もあるので、審査が通らないことも多いです。

 反対に窓口がある金融機関は、担当者がいれば審査項目的には厳しい場合でも、相談に乗ってくれる場合もあり、融通がきくことがおすすめのポイントです。最終的には、信頼できる人なのか、安定した返済が期待できるのか、という部分がクリアできれば審査は通るので、状況によっては担当者の熱意で審査を通してくれる場合もあります。

住宅ローンの審査が通りやすい金融機関の特徴は?

 住宅ローンの審査が通りやすい金融機関はあるのか、気になる人も多いと思います。

 そこで、住宅ローンの審査が通りやすい金融機関の特徴について解説します。

●地方銀行や信用金庫

 住宅ローンの審査が通りやすい金融機関としては、地方銀行や信用金庫などが挙げられます。地方銀行や信用金庫などの金融機関は地域密着型なので、担当者が親身になって話を聞いてくれることが多いです。

また、地域活性化を目的としているので、住宅ローンの審査は通りやすい傾向にあります。地域密着型の金融機関にとっては、住宅ローンを借りる人はこれから長くお付き合いをしていくお客さんになる可能性が高いので、審査が通るように便宜を図った方がメリットがあるからです。

 

●金利が少し高い金融機関

 適用金利が高い金融機関も住宅ローンの審査が通りやすい傾向にあります。金利を高くする分、審査が通りやすくなるのは当然とも言えますね。

しかし、金利が高いと返済金額も多くなってしまうことが注意点です。住宅ローンは借りる金額が多いので、それだけ利息も多くなってしまいます。どうしても住宅ローンの審査に通りたい、というような最終手段として利用しましょう。

マイホームの実現のために、諦めずに出来ることをしていこう

 本記事では、住宅ローンが通らない理由やその対処法、審査が通りやすくなるポイントを解説してきました。

 住宅ローンの審査で重要なことは、金融機関がこの人なら融資しても安心して返済してくれる、と感じてくれるように準備することです。

そのために、借入希望額が収入から考えて適切か、書類に不備がないか、他社の借り入れが多くないか、といった審査項目と審査基準があります。少しでも審査に不安がある場合は、不動産会社や窓口のある金融機関に相談してみましょう。

事前審査の段階で通らない人や住宅ローンが通るか不安な人も、直ぐに諦めるのは早いです。夢のマイホームの実現のために、出来ることをしていきましょう。

このコラムを書いたスタッフ

創業以来、マイホームや収益不動産の売買仲介、賃貸仲介や管理など、お陰様で数多くの幅広い業務を経験させて頂きました。 今では注文住宅の請負や自社物件の建築もさせて頂いており、物件の見方、選び方をお伝えする事には自信があります! お客様には気兼ねなく検討物件の好きなところを見つめて頂けるよう、私たちが進んでデメリットを探し出しお伝えする様に努力しておりますので、良い情報ばかりで溢れたこの情報社会の中で安心できるお住まい探しをサポートいたします!
  • 有村 隆司
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