マイホームを買う際に頭金が必要と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?そもそも頭金はどういうものなのかは、実際に頭金は必要なのか、頭金が必要な場合はいくらが目安なのかも気になると思います。家を買う前に、頭金がある場合のメリットとデメリットも知っておいたほうが良いです。
そこで本記事では、家を買う際に頭金は必要なのかについてと、頭金がある場合のメリットとデメリットについて解説していきます。
頭金とは?概要について解説!
そもそも頭金とはどのようなものなのか、知っているでしょうか?まずは、頭金の概要について解説し、頭金の目安についても紹介します。
頭金はローンの一部を先払いすること
頭金は住宅ローンを契約する際に支払う資金のことを指します。この頭金は、あらかじめ自己資金を準備してローンの一部を先払いするようなイメージです。頭金を準備しておくことで、ローンの一部が無くなるので、実際の借入額を少なくすることができます。
また、借入金額が少なくなるので、住宅ローンの返済金額も少なくなります。返済金額が少なくなれば、毎月の返済金額や利息も減らすことにつながるので、毎月の負担も軽くなることは大きなメリットです。
さらに、頭金があると支払い能力があると判断されるので、住宅ローンの審査に通りやすくなります。頭金を準備できるということは、それだけ資金を準備できる能力があり、返済金額も減るので、毎月の支払いに問題がないと判断されるからです。
頭金0円でも住宅ローンは組める
頭金がなかったとしても、住宅ローンを組むことは可能です。住宅ローンの審査では、頭金があることは必須ではないからです。
しかし、頭金がある場合と比べて年収などの他の条件が良い場合に限られます。頭金はローンの一部を先払いするので、頭金がない場合よりも借入金額が減ります。基本的には借入金額が少ないほうが、返済のリスクが低いので住宅ローンの審査に通りやすいです。例えば、3000万円の物件を購入しようとする場合、頭金が無いと3000万円を 借り入れることになります。しかし、頭金が1000万円あると、3000万円から1000万円を先払いするので、借入金額は2000万円です。このように、借入金額が2000万円になれば、2000万円を返済していくことになるので、頭金が無い場合よりも住宅ローンの審査に通りやすくなります。
また、毎月の返済金額についても、借入金額が大きいと負担は大きくなります。このことから、頭金が無い場合はある場合と比べて借入金額が多くなるので、毎月の返済金額も多くなってしまうことは理解しておきましょう。
頭金の平均額はどれくらい?
頭金を用意したほうが住宅ローンの審査が通りやすいことは分かりましたが、実際はどのくらいが必要なのでしょうか?
頭金の平均額は、注文住宅の場合は636.5万円、新築マンションの場合は714.1万円となっています。実際はいくらでも良いのですが、購入価格の1割ほどを用意するのが一般的です。住宅購入費用が高いほど、頭金は高くなる傾向にあるようです。特に、注文住宅や新築マンションでは2割ほどを用意する人が多いので、参考にしてください。
家を買う時に頭金を用意するメリット・デメリット
頭金の概要を解説しましたが、頭金はメリットだけではありません。デメリットもあるので、併せて解説していきます。
頭金を用意するメリット
頭金を用意するメリットは、住宅ローンの借入額を減らすことができる、毎月の返済負担が減る、利息の負担を減らすことができる、という3つを挙げることができます。
まず、頭金を用意すると住宅ローンの借入額を減らすことができます。実際に必要な借入額の一部を先払いするからです。
次に、月々の返済金額を減らすことができます。頭金が無い場合と比べて借入額が減るので、月々の返済負担も減ります。
利息の負担を減らせることもメリットです。借入金額に利息がついてくるので、借入金額が大きいと、それだけ利息も大きくなります。頭金を用意すると借入金額を少なくできるので、金利負担を減らすことにつながります。また、毎月の返済金額を頭金が無い場合と同じにして、借入期間を短くすることも可能です。借入期間を短くすると利息を払う期間も減るので、金利負担も減らすことができます。
頭金を用意するデメリット
頭金を用意するデメリットは、貯金をするために時間がかかってしまうことです。
頭金は前述のように購入価格の1割ほどを用意する場合が多いです。そのため、購入価格の1割を貯めるための時間がかかります。その間は、賃貸暮らしであれば家賃の支払いをしながら頭金を貯めていかなければいけません。購入価格が高くなれば、頭金も高くなるので時間もかかりやすいです。頭金を用意するために時間がかかってしまうと、住宅ローンを組むタイミングが遅れてしまうことも考えられます。
特に、住宅ローンには完済時の年齢を75歳未満や80歳未満に設定しているところがほとんどなので、タイミングが遅いと審査に通らなくなることも考えられます。返済時期が遅れると完済時期も遅れてしまうことは理解しておきましょう。
頭金0円の場合は注意が必要
頭金は0円でも問題ないことがわかりましたが、注意点もあります。ここでは、頭金が0円の場合の注意点を解説します。
借入額が大きくなる
頭金が0円の場合は借入額が大きくなります。借入額が大きいということは、毎月の返済金額も大きくなるので注意しましょう。
住宅ローンの支払いは20年や30年、フラット35等を利用する場合はフルローンだと35年という長期間に渡って続きます。その間は家計に負担がかかってしまうので、生活水準が下がる可能性があり、注意が必要です。長期間に安定して返済ができるように、無理のない返済計画や資金計画を立てましょう。
金融機関や不動産仲介会社であれば、無理のない返済計画を一緒に考えてくれます。頭金が0円で住宅ローン支払いに不安がある場合は、金融機関や不動産仲介会社に相談することも検討してください。
諸費用は現金が必要
頭金が0円だったとしても、他の諸費用については現金を用意しておきましょう。住宅ローンを組む際は、多くの手続きをする必要があります。例えば、登記や契約書の交付などです。これらの手続きの仲介手数料や登記費用、手付金などは現金での支払いを求められるケースが多いです。そのため、手持ちの資金が0円では物件購入はできません。
頭金を準備できない場合でも、諸費用の分だけでも準備しておく必要があります。諸費用がいくらかかるのかをシミュレーションし、資金を貯めておきましょう。
住宅購入時はある程度資金を準備しておきましょう
本記事では、家を買う際に頭金は必要なのかについてと、頭金がある場合のメリットとデメリットについて解説してきました。頭金が0円でも住宅ローンを組むことはできますが、借入金額は大きくなってしまうので、月々の返済額も大きくなることは覚えておいてください。また、頭金以外にも諸費用には現金が必要な場合もあるので、家を買う前に資金はある程度準備したほうが良いでしょう。
住宅購入後については、繰上返済をする方法もあります。頭金のことや繰上げ返済のことについては、金融機関や不動産仲介会社に相談して、確認してみてください。弊社にご相談ください。