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  • 2023/01/18
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中古住宅を購入するメリットとは?新築とどっちがおすすめなのか

                               
                              

家の購入は人生においてもっとも大きな買い物と言われます。マンションか戸建てか、新築住宅か中古住宅か、さまざまな選択肢の中から家族のスタイルに最適なものを選ぶ必要があります。そのためには住みやすい家を見つけるだけでなく、ローンや土地の問題もクリアにする必要があり、簡単に決断できないかもしれません。

この記事では、中古住宅を購入するメリットとデメリット、そして中古住宅購入の際の注意点を解説します。



中古住宅を購入する6つのメリット

中古住宅は、昨今のリフォーム・リノベーションブームによって以前にもまして注目が高まっています。中古住宅を購入する主なメリットは、以下の6つです。



➀新築住宅よりも価格が安い

中古住宅は、新築で一から家を設計・建築するよりも価格を抑えて購入ができます。 築20年以上の木造住宅の価値はほとんどなくなってしまい、物件によっては土地の値段のみで購入することができます。 同じ予算の中で新築住宅か中古住宅を選ばなければならない場合、中古住宅の方が広々とした立地のいい場所に家を持つことが可能です。

価格を抑えて家を購入し、余剰分をリノベーションに費やせば、結果的に新築の家より広く駅近なきれいな家に住めることもあります。



➁実物を見てイメージしやすい

中古住宅を購入するメリットは、

実物を見てから購入を決められる点です。新築住宅の場合、設計図が完成して購入を決定してから建築がスタートするため、完成品を見て購入を判断することはできません。

一方中古住宅では、すでに存在している家を見て住みたいかを決められます。物件によってはまだ前の住人が住んでいる物件もあり、部屋の中を内見できる場合もあります。家具や家電といった配置や部屋の日当たり、動線など細かい部分まで確認することが可能です。さらに、実際にその家の住人から住んでみての感想や近隣住民の雰囲気など詳しく聞くことができるので、未然にトラブルを回避できます。実際に目で見て確かめられるので、住み始めてからのギャップが少なく安心感に繋がります。



➂選べる物件の幅が広がる

中古住宅は、すでに存在しているさまざまな選択肢の中から住みたい物件を選んで購入できます。そのため、選択肢が広く色んな観点から住宅の良し悪しを判断できるのもメリットのひとつです。

新築住宅は自分でカスタマイズするので理想に近い家を作ることはできますが、予算や土地の関係から思いがけない制限がかかるケースも少なくありません。

一方、中古住宅は複数の選択肢を比較しながら最善を選べるうえ、費用も新築に比べると安いので結果的に物件の幅が広がります。



④希望エリアの選択肢が広がる

人気のエリアなどで物件を探している場合、新築物件だと希望通りの価格で物件がなかなか見つからない可能性があります。 また、利便性の良い土地はすでにその他の住宅などで抑えられていることがあり、新築となると駅から離れてしまうことが多いです。

しかし、中古住宅はこうした利便性の良い人気エリアにも多くあるため、候補に入れることにより物件数が増え理想の場所に出会える可能性が高まります。中古住宅であれば新築に比べ、立地や広さなどより良い条件の物件を見つけやすいことがあるので、住みたいエリアや憧れの街がある場合、中古住宅はとてもおススメです。



⑤すぐに住むことができる

中古住宅を選ぶ最大のメリットのひとつは、すぐに住み始められる点です。 新築住宅の場合、土地を決めてから家のデザインやイメージ構想、情報収集に1ヵ月〜3ヵ月、検討や契約に2ヵ月〜6ヵ月、建築工事に3ヵ月〜6ヵ月と約1年程度かかるため、その期間別の家を借りて住む必要があります。

中古住宅は大規模なリフォームが必要な物件でない限り、購入が決まればすぐにでも入居ができるのでライフステージの変化に合わせて柔軟な対応が可能です。



⑥水道負担金がかからない

水道負担金とは、新築戸建住宅を購入した際に新たに水道を設置する場合や既存の水道の口径を増やし水道を利用する場合などに、水道加入金として水道局に支払うお金のことです。

水道負担金はその土地に関して一度だけ支払えばよいとされており、中古戸建住宅の場合は、すでに以前住んでいた人が納付しているため、新たに水道負担金を支払う必要はありません。そのため住宅を購入した際にかかる初期費用を抑えられます。



中古住宅を購入するデメリット

中古住宅の購入には、費用や即入居などのメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。メリットとデメリットの両方を把握した上で購入を検討しましょう。



修繕コストがかかる可能性がある

中古住宅では、家の状況によっては修繕コストがかかることがあります。リフォームやリノベーションを前提とした家の購入であれば問題ありませんが、住み始めてみてマイナートラブルに気づくケースもあり、ある程度の出費の覚悟が必要です。

また、建物自体が古くなっている場合、定期的なメンテナンスが必要になり維持費がかかる場合もあります。

購入の際は、メンテナンス費や修繕費を想定して資金を準備しましょう。



設備が劣化していることがある

中古住宅購入においては、全体的に設備が老化している可能性を念頭におきましょう。築年数が古い物件では、一見きれいな状態に見えても耐震性に問題を抱えているケースもあります。特に、浴室やキッチンといった水回りは、傷みやすく劣化が目立ちやすい場所です。

購入の際は、建物の状態を丁寧にチェックして納得できる家を選びましょう。



住宅ローン審査が厳しく、組みづらい

中古住宅のデメリットとして、住宅ローン審査が比較的厳しい点が挙げられます。新築住宅に比べて中古住宅の住宅ローンが厳しい理由は、経年劣化を理由とした借入額や返済期間の制限です。

すべての中古住宅で制限がかかるわけではありませんが、中古住宅は新築住宅に比べると資産としての価値が低いため、審査が厳しい背景があります。住宅ローン審査に通ったとしても、金融機関が担保設定する際に価値が低く見積もられ、借入希望額に届かない可能性もあります。

中古住宅では頭金なしのフルローンを組むことが難しいため、購入を検討する際はその点に注意しましょう。



中古住宅を購入する際に注意すべきポイント

中高住宅の購入を検討している場合、事前にチェックしておくべきポイントがいくつかあります。住み始めてからのトラブルを避けるためにも、購入前に以下の点を確認しましょう。



耐震性能

中古住宅を購入する際は、耐震性能を必ずチェックしましょう。

耐震性能は、自分たちの安全を守るためのものであるだけでなく、住宅ローンや税金の支払いにも影響する要素です。

耐震性の基準は1981年に基準が厳しくなり、旧基準の耐震性で建てられた建造物を購入するとさまざまな不利益を被ることとなります。

購入の前に新しい耐震性を基準に建てられた物件であることを確認することが大切です。



築年数

中古住宅の購入には、築年数のチェックも大切です。築年数が古ければ、耐震性に問題がある可能性が高まるだけでなく、住宅ローンにおける家の資産価値にも影響が出ます。

住宅ローンは、ローンの返済が滞ってしまった場合に家を資産として競売にかけることで資金を回収する仕組みです。

しかし、中古住宅の場合は物件自体の資産価値が築年数によってすでに失われている可能性があり、住宅ローンに不利に働くケースがあります。

例えば、木造一戸建ての中古住宅の建物の法定耐用年数(劣化して価値が0円になるまでの年数)は22年と定められており、それを超えると家そのものの資産価値が失われてしまいます。



リフォーム可能かどうか

中古住宅購入の際は、

リフォームができるかどうかを確認しましょう。物件によってはリフォームやリノベーションができないケースもあり、理想に近い家に改造したいという人にとっては非常に重要なポイントです。

また、中古マンションの場合は管理規約などの面から、リフォーム内容に制限がかかってしまうケースもあります。リフォームやリノベーションを前提としている場合は、最初から不動産会社に相談しながら購入を進めることをおすすめします。



物件の瑕疵(かし)

物件の瑕疵も中古住宅購入の際には注意しましょう。

瑕疵とは、傷や不具合のことを指します。中古物件を購入する際に、事前に売主が買主に対して不具合を伝えて契約を結んでいれば、それは瑕疵にはなりません。一方、実際に生活を始めて初めてわかった不具合は瑕疵であり、責任の所存や対処について話し合いが必要になります。

予期せぬ物件の瑕疵に備えて「瑕疵保険」に加入することもおすすめします。「瑕疵保険」とは、住宅の検査と保証が受けられる保険制度です。購入した住宅に欠陥が見つかった場合、その補修費用などに対して保険金が支払われる仕組みです。

住宅の購入者ではなく事業者が加入しなければなれないため、中古住宅の購入時に売主に依頼して加入する必要があります。加入時には専門の検査員による建物の調査を受ける必要がありますが、加入できれば購入後の一定期間は安心して住むことができます。保証期間は最長で5年間とされています。



結局新築住宅と中古住宅はどっちがおすすめ?

新築住宅と中古住宅はそれぞれにメリットとデメリットがあり、家庭の状況や土地に有無によっても状況が異なります。中古住宅を購入してリフォーム・リノベーションする場合は、それにかかる費用も踏まえて概算を立て、総合的にお得な方を選びましょう。



中古住宅の購入に迷ったらSUNTHREEに相談

中古住宅の購入を検討しているが、リフォーム費や維持費が不安で踏み切れないという方もいるかもしれません。住宅購入は一生に何度もある経験ではないので、わからないことがあるのは当然のことです。

疑問点や不安は弊社にご相談ください。的確なアドバイスを受けながら住宅購入・リフォームができれば、理想に近い家で新生活が始められます。



まとめ

中古住宅の購入は、メリットとデメリットがあります。同時に新築住宅の購入にもメリット・デメリットがあるため、それぞれを把握し家庭の状況に最適な選択をする必要があります。

住宅の購入はローン審査や税金など複雑な要素が多く、自力ですべてを判断するのは簡単ではありません。

迷って弊社に相談しながら、最適な選択をしてください。



このコラムを書いたスタッフ

創業以来、マイホームや収益不動産の売買仲介、賃貸仲介や管理など、お陰様で数多くの幅広い業務を経験させて頂きました。 今では注文住宅の請負や自社物件の建築もさせて頂いており、物件の見方、選び方をお伝えする事には自信があります! お客様には気兼ねなく検討物件の好きなところを見つめて頂けるよう、私たちが進んでデメリットを探し出しお伝えする様に努力しておりますので、良い情報ばかりで溢れたこの情報社会の中で安心できるお住まい探しをサポートいたします!
  • 有村 隆司
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